ロシア人設定のキャラ裁判

ハリウッド映画とかで日本人設定の登場人物だがどこからどうみても中国人でカタコトの日本語を話してて、ヤクザなのになぜか一人で行動してて武器は刀。名前はコンニャク。
こういうのが登場した瞬間、「いやwwwwwwねえよwwwww」ってなって一気に没入感ゼロになって現実に引き戻されるよね。
他人の振り見て我が振り直せといいますが、日本にはびこるアニメやマンガのロシア人キャラの糞みたいな設定の甘さについて、今回は見ていきたいと思います。

被告1:アナスタシア

作品:アイドルマスターシンデレラガールズ

まずロシア人の名前でАнастасияはアナスタシアじゃなくてアナスタシ。これはまぁ許せる。だが「愛称はアーニャ」テメーはダメだッ!!!
ロシア人の名前と愛称ってのはあらかじめ決まっている。
アナスタシヤの愛称はナースチャ。
アーニャは、アンナの愛称。
アナスタシヤのことをアーニャと呼ぶ基地外はロシアにはいない。
タカシ君をダイちゃんって呼ぶくらい意味不明。誰だよ
「ミーニャ ザヴート アーニャ。アーニャは、ええと…ニックネームよ。私はアーニャ…アナスタシアです。よろしく、プロデューサー」
意味わかるか?日本風にするとこうだぞ
「俺の名はダイちゃん……タカシです。よろしくプロデューサー」
こいつ基地外だろ

なぜネットで1分調べればわかる愛称形を間違うのか。
どうせ誰もわからんし、こんなもんでいいだろwみたいな浅はかさや、
ロシアの文化なんて実際どうでもいい、設定で使うだけだからという
外国の文化を舐めた感じが見て取れてけっこう原辰徳

被告2:ミーシャ

作品:うちのメイドがウザすぎる!

主人公?の少女の名前がミーシャ。
前述の通りロシア語では名前に対する愛称が決まっている。
ミーシャというのはミハイール(男性の名前)の愛称。
男の名前だ。
メイドがミーシャって呼ぶたびに知人のハゲたおっさん(ミーシャ)の顔が頭にちらついて話が全然頭に入ってこなかった。
Twitterでこのことについて愚痴ったら知らない人が教えてくれた

ミーシャは愛称じゃないらしい(???)
ロシア人の名前ですらないってこと?
母親ロシア人で父親が日本人って設定だよねたしか
だけど日本人の名前でなく、ロシア人の名前でもなく、
よくわからんオリジナルの名前をつけましたってこと?
まぁそれでもいいけどさ、そのオリジナルの名前がよりによって
ロシア語で男の名前と一致してるってのはまずくない?
ミーシャって名前を聞いたらロシア人は絶対身の回りに一人はいるミーシャという名のおっさんの顔を想像するのに、それを娘に付けるとか母親基地外ですよ
日本人の親が自分の娘にチンポって名前つけて、チンポは日本語でチンポだけど、この子の名前は日本語じゃなくてオリジナルの名前だからそのチンポじゃないって言い張るぐらい無理あるだろ
いやそれが極端だとしても、
日本人の親が自分の娘に「純一郎ちゃん」とか「あっくん」みたいな名前つけてるレベルに変わりはない
これを「日本語の名前じゃねえから、女でもセーフ」って言われてもつれぇでしょ

なぜネットで1分調べればわかる男性の名前と女性の名前を間違うのか。
どうせ誰もわからんし、こんなもんでいいだろwみたいな浅はかさや、
ロシアの文化なんて実際どうでもいい、設定で使うだけだからという
外国の文化を舐めた感じが見て取れてけっこう原辰徳

被告3:ミーシャ・ネクロン
作品:魔王学院の不適合者

なんとなくミーシャって女っぽいってイメージでつけるのやめろ。ましてや姉はサーシャ・ネクロンという名前で、こっちはアレクサンドラという女の愛称として成り立っている(男のアレクサンドルも同じ愛称だが)あたり、半端に調べて名付けたら片方だけ間違ってしまったみたいな制作側の背景がちらついて逆にたちが悪い。

別にロシア語の文法を間違えるなとか、ロシア人はこんなロシア語話さないとか、そういう重箱の隅をつつきたいんじゃなくてね、こんなん1分ネットで調べればわかることじゃん
そんなちっぽけなところをなんであえて間違って、視聴者が話に集中できなくするのか
正直この意図が自分には理解できませんね

日本から送られた雌犬にマサルという名前をつけたアリーナ・ザギータヴァというロシア人の少女もいますしここは一つ喧嘩両成敗という事で、水に流して頂けないかと思っている所存でございます。

荒木飛呂彦の漫画術からの抜粋を載せて、この記事を終わりにしたいと思います。

 『バオー来訪者』で描いた世界観には、苦い思い出があります。主人公はバオーというモンスターに変身する少年なのですが、冒頭で、バオーを実験材料にしている科学研究所の鉄道車両三陸沖を走っている場面があります。実際には、この路線は電化されておらず、ディーゼル車が走る鉄道です。僕もこの地域に行ったことはあり、ディーゼル路線だということは知っていたのですが、ストーリー上、どうしてもバオーを高圧電流で感電させたかったので、電線を張り、バオーを車両の上を走らせて感電させるシーンを書きました。

 ところが、読者から「あの路線はディーゼルで、電化させていません」という指摘を受けました。しかも、本当は単線だったその路線を複線にするという二重の誤りを犯しており、指摘してきた読者は、おそらく、そのページ以降、『バオー』の世界に入っていけなくなったことでしょう。読者を失うという大きな失敗をしてしまったのです。