腱鞘炎の手術をしました

1日9時間くらい絵を描き、その合間の休憩時間にピアノを弾いたりDOTA2をする生活を
数ヶ月続けていたら手首が死んだ
マグカップを持つことすらできないくらい痛くなったので整形外科へ
湿布をもらったけどそれで完治するはずもなく
麻酔科で毎週手首に麻酔をお注射をしてもらっていた
麻酔をすると痛みがなくなるので夜ぐっすり眠れるし絵も描けるので
ウキウキで麻酔科に通っていた
その様子を見て麻酔科の先生は「注射痛くないんですか?」とちょっと引いていた
タバスコマンは痛みに対して鈍いので気になりませんでした。
麻酔科で注射(麻酔のみ)を打ちすぎて保険適用できなくなり
毎月の医療費が無視できないコストとなったので
大学病院で手術を視野に入れつつステロイドを注射
DOTAやピアノをやめても結局すぐ痛くなってしまうので
手術決定

手術のリスクとしては麻痺(しびれ)が残ったり
寒くなると疼いたりという一般的な外科手術のものに加え
手の使いすぎで腱鞘炎になったのなら術後も使いすぎたら痛くなるし
腱鞘を切開したところで手の痛みが全てなくなるわけではない、
という説明を受けました。

右手の上腕を圧迫して血流を止めた状態で手術開始
右手全体にこれでもかとアルコールを塗りたくられ切開される
詳しい様子は布の仕切りのせいで見えなかった
自分の体が切り刻まれる様が見たかったのにがっかりですよ
その後麻酔が弱くなってきたのか、圧迫されているせいで右手が痺れてきて
だんだん痛くなってきたが
痛いなと思う頃にはもう手術が終わった

手術が終わってすぐ帰宅
痛み止めをもらったけど日中は痛みがなく
夜になると少し疼くくらいだったので寝る前にしか飲まなかった
あとはもらった抗生物質を1日3回飲んだ
夜に現れる痛みは4日くらいで消えた

手術当日の様子

創部は包帯で固定されていて一週間後包帯取るまで濡らしちゃだめということで
手にビニール袋をかぶせてヘアゴムで固定し
完全勝利した淫夢くんみたいなポーズでシャワーを浴びないといけないのがつらかった
右手に力が入ると激痛が走るので服を脱ぐときにも不便だった
さらに左手だと歯がまともに磨けないので
口からドブ川みたいな口臭を撒き散らす生活を余儀なくされた

1週間経って包帯を取ってからは透明のテープで保護されたが
これも濡れたら剥がれると言われたので
結局ビニールを手にかぶせて淫夢君のポーズでシャワーを浴びる生活に変化はなかった
ただ最初の一週間であった「できるだけ右手を心臓より下げないように」という指示がなくなったので
煩わしさは1%くらい減った

包帯が取れた後

さらに1週間経って抜糸
15秒くらいで抜糸してもう来なくていいよと言われる
病院で自分が呼ばれるまで30分待って診察が1分で終わるという
普遍的な病院の非合理性を感じつつ帰宅

予後良好

抜糸した後は手は普通に使って大丈夫と言われたものの
力を入れると創部が痛いので抜糸から一週間くらいは重い物は持てないし
縫ったところが突っ張って違和感があったりで
絵を以前のように描けるようになるまで2週間近くかかった
なのでアニメーターで腱鞘炎の手術を考えている人は1ヶ月は仕事できないと
見積もったほうがいい

術後一ヶ月経つが親指の第一関節あたりを触るとしびれた感じがして麻痺しているのがわかる
これは手術時に神経をどかした影響だが
数ヶ月すれば麻痺が消えるかもしれないし消えないかもしれない
ただ指が動かしづらいとかはないので個人的には全く気にしていない

肝心な痛みはどうなったかというと第3コンパートメントあたりに感じていた痛みは
とりあえず大きく減った
ただ絵を描き続けていると親指が痛くなってきたりと
手術した場所と関係ない場所でも疲れで痛みが出るので無理はできない

とりあえず腱鞘炎で手術しようか悩んでいるアニメーターがいたら
俺が言えることはこの一言だけ
DOTA2なんかやるな


以上