これから英語だけで食っていくのはきつい

▼外国語教室を経営する場合

・思ったより需要が無い

自分が外国語教室を経営した場合
生徒を集めるのはなかなかきつい
外国語ができるようになりたいと思う人は多いはず!と思うかもしれないが
それは「宝くじあたったらいいな」と思う人が多いのと同じで
自分の自由時間を削って外国語を身に付けたいと思う人は実際にはあまりいない
個人的に大手の外国語教室はブラックジャック並に法外な値段設定だと思うけど
経営者側からすると無理して客単価をあげないとやっていけないのが実情

そもそもブラックジャックは法外な値段で病気やけがをほぼ100%治してくれるけど
英会話教室は高い金払っても英語がぺらぺらになることを保証はしてくれないと考えると
ブラックジャックよりタチが悪いと思われてもしょうがない

 

・客単価をあげるしかない

自分が外国語を教えていた時はレッスン1回ごとに支払いで
来たくなったら予約するというシステムだったが
無料体験のあとに1-2回来て消える人が多かった
こういった支払い方法は客側から考えると安心だが利益が安定しない
だから英会話教室は数ヶ月分まとめて最初に金とるところが多い
俺は人格者なので安心明瞭会計やめたくなったらいつでもOKだった
だが商売において客の利益ばかり優先するのは悲しいことに糞なのである

長く通う人は留学したい人とか仕事で絶対その外国語が必要な人
話せるようになりたいという漠然とした理由で続くのはあまりいない
あたりまえだけど

 

・日本人の先生をいやがる人も少なくない

学習者は日本人の先生が英語を教えるのをいやがる人が多い
白人に教わりたいっていう前言ったようなホスト代わりに通いたいと考える人もいるし
日本人の先生は発音が悪いとか、英語を間違えると考える人もいる
日本人で発音悪い先生とか現地に滞在した経験がない先生とか少なくないのも現実だからしゃーない

 

・学校の授業のサポートは塾や家庭教師の守備範囲

小学校でも英語教育が始まったがそれは他の教科も教えられる塾や家庭教師でカバーできる
英語が苦手な小学生や中学生は外国語教室に通うのではなく塾や家庭教師に頼むのが普通

 

▼翻訳家の場合

翻訳をするにしても訳されてない本がそもそも少数
本とかウェブサイトの機械翻訳ならGoogleががんばってるし
まだ完全ではないにしろ人工知能が発展していく今、紙媒体の翻訳の未来は暗い
通訳とか、ビデオに字幕をつけるといったことはまだまだ人間がやらなくちゃいけないから
そっちを中心にしていったほうがいいのかも

 

▼映画やゲームの字幕作る人の場合

そもそも字幕つける人にあまり英語力を求められていない
映画の字幕で言えば例えば戸田奈津子みたいな誤訳しまくりな人がいても
配給会社は正確な翻訳にそこまで興味ないし、多少の誤訳のせいでその映画を見る客が減ることもない
となるとハードルが低いこともあり供給過多な感じがする

 

▼翻訳に需要がないわけではない

自分が例えばプログラミング中に新しいライブラリを使いたい場合
大概ライブラリの仕様はあたりまえだが英語で公開されていて
英語が読める自分でもよくわからんライブラリの仕様を英語で読むのはめんどい
「これの日本語訳だれか作ってねーのかよ」と思うことは日常茶飯事だが
専門用語が多い翻訳はその道である程度経験がないとつらいところがあって
英語一辺倒の翻訳家だと苦労する
むしろ英語が少しできるプログラマのほうが理解はできたりする
こう考えると英語しかできない人ってあんまり役に立たねーな

 

▼これから英語で食っていこうとする人は…

そういうわけで英語で食っていこうと思ってる人は自分がこれからどのように仕事を見つけていくか考えて
時代の流れに注意していないと食いっぱぐれる(そもそもこれは英語だけの話ではないが)
今まであった仕事がなくなるわけだから先人の行き方を参考にしていると困ることになるかもしれない